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The Art of Taboo: 大浦信行 Nobuyuki Oura

by eiga



禁忌な題材から知の極致に挑む、孤高の芸術家たち。『The Art of Taboo』第1回は大浦信行。昭和天皇から日本人としての普遍的な自画像を見出そうと試みた作品『遠近を抱えて』を説く。

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Aspirational and challenging artists have always used taboo and controversy in order to pose questions to society and the world. In the first episode of “The Art of Taboo” we focus on Oura Nobuyuki, who explains the meaning behind his highly controversial portraits of Japan’s Showa emperor, titled “Holding Perspective”.

1976年に渡米した大浦は異邦人としてニューヨークで7年半を暮らした。そのなかで構想を練り上げたものが版画シリーズ『遠近を抱えて』(1982-83年)だ。全14点から成る本作品では、尾形光琳、レオナルド・ダ・ヴィンチ、マルセル・デュシャン、マン・レイ、ボッティチェリなどによる名作がコラージュとして散りばめられるほか、ひときわ存在感を放って昭和天皇の肖像が鎮座する。古今東西の古典的、歴史的な芸術作品に囲まれながら、西欧で生まれた遠近法に逆らうように浮遊する昭和天皇。幾重もの色彩を放ちながら自己分裂を繰り返す天皇は、あらゆるものが等価の時空で並列化されていく。

1986年3月、富山県立近代美術館が展覧会『86′ 富山の美術』を開催。そこに大浦も『遠近を抱えて』のうち10点を出品する。展覧会後、作品は同美術館に買い取られたが、のちに県議会が『遠近を抱えて』における昭和天皇の扱いを問題視。まもなく美術館は作品を非公開とする措置をとった。1993年4月、同美術館が収蔵の本作4点を匿名の個人に売却、そして図録470冊を焼却したことが明らかとなる。かくして議論は「表現の自由」や「鑑賞する権利」を巡る裁判へと発展していく。

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